帰化申請人が海外にいるときに帰化が許可されてしまうと、その後帰化申請人が外国政府発行のパスポートを使って日本に入国すると、不法入国になってしまう可能性があるために、帰化申請の審査期間中に、帰化申請人が海外に行くとき・日本に帰国したときは、法務局は担当者に連絡するように指導しています。

 

帰化申請の審査期間、どのくらいかかる?

札幌法務局においても、以前より帰化申請が混み合っています。事前相談や申請のために連絡をしても、予約を取れるのは1か月程先になるのが当たり前になってきました。

最近の札幌法務局に対する申請では、申請後、面談までに約3か月、帰化許可が出るまでにさらに約7か月で、申請から許可まで10か月はかかっています。

 

帰化申請の審査期間中に海外へ渡航はできるか?

札幌法務局でも、最近の帰化申請では許可が出るまでに10か月は要しますので、帰化申請人がこの間に、帰省・出張・旅行で海外に行かなければならないことも少なくありません。

帰化許可申請中でも、日本の法律上は、海外への渡航はできます。ただし、申請人の国籍国の法律によっては、帰化申請の際に法務局へ提出する「国籍証明書」を取得すると、パスポートが使えなくなる場合もありますので、その場合は「旅行証(トラベルドキュメント)」を取得するなどの方法を検討して下さい。

 

日本を出国・日本に帰国したことを、法務局に連絡しなければならない理由。

帰化許可申請が法務局に受理されると、いくつかの申請中の注意事項について、担当者から伝えられます。

その中に「日本を出国するとき、日本に帰国したときは、ただちに連絡して下さい。」というものがあります。「帰化申請するために色々な書類を提出してインタビューもされたうえに、申請後も日本を離れるときは連絡しなければならないなんて、なんだか管理されているみたいで嫌だ。」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかしながら、この連絡は非常に重要なことなので、何とか実行するようにして下さい。

帰化許可は、帰化許可された旨が官報で告示された日から有効になります。「帰化が許可されましたので、書類を受け取りに来てください」と法務局の担当者から電話連絡がありますが、その時点で帰化許可が有効になってから数日経過しています。

もし、帰化申請人が帰省などのために外国に行っているときに帰化許可がされると、申請人の国籍は日本国籍になります。日本では二重国籍は認めないのが原則ですので、その申請人は帰化許可された時点で、以前の国の国籍を失ったと考えられます。

その後、日本国籍を得たその人が、帰化が許可されたことを知らずに日本に帰国すると、本人は日本国籍を得たことを知らなくても、法律上は「日本人」が「外国政府発行のパスポートを使って入国した」ことになり、不法入国になってしまう可能性があります。

そのような事態になることを防ぐために、法務局では、「日本を出国するとき、日本に帰国したときは、ただちに連絡して下さい。」と申請人に伝えています。

また、ただ「外国に行っていたけど帰ってきました」という事後報告だけではなく、法務局は「日本を出国するとき、日本に帰国したとき」両方の連絡を求めていることにも注意が必要です。

 

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